給料の「引かれるお金」がぜんぶわかる

最終更新: (協会けんぽの公表内容に基づく)

傷病手当金はいつもらえる?——支給日と初回の振込までの日数

結論として、傷病手当金は申請書が協会けんぽに受け付けられ、審査で「支給できる」と決まれば、受付から10営業日以内に振り込まれます。ただし初回は待期期間・給与の締め・事業主の証明・医師の意見書・審査と段階を踏むため、休み始めてから最初の入金までは全体として数週間〜1か月以上かかることも珍しくありません。以下は目安で、状況やお住まいの支部により変わります。

支給日の考え方——「協会けんぽの処理」と「申請までの準備」を分ける

「いつ振り込まれるか」は、大きく2つの時間に分けると分かりやすくなります。①申請書を出せる状態にするまで(待期・給与の締め・勤務先と医師の記入待ち)と、②協会けんぽが受け付けてから振り込むまでです。②については、協会けんぽは「審査の結果お支払い可能であれば、受付から10営業日以内にお支払いします」と案内しています。時間が読みにくいのは主に①のほうで、勤務先や医療機関の対応状況によって変わります。

申請から振込までの流れ(協会けんぽの場合の目安)

段階内容時間の目安
①待期の完成連続3日間休み、4日目以降が支給対象に最短でも4日目以降
②本人が記入申請書のうち被保険者記入欄を記入数日
③事業主の証明勤務先が出勤状況・給与を証明(給与の締め後)勤務先により変動
④医師の意見書療養担当者が労務不能の意見を記入医療機関により変動
⑤協会けんぽで審査受付・内容確認・支給決定受付後おおむね2週間前後が目安
⑥振込支給決定後に指定口座へ入金受付から10営業日以内

③④は勤務先・医療機関の都合に左右されます。給与の締め日以降でないと事業主が証明しにくいため、賃金計算期間ごとに1か月分をまとめて申請する形が一般的です。上記はあくまで目安で、実際の日数は状況や支部により異なります。

なぜ「初回」は特に時間がかかるのか

2回目以降は、医師の意見書がカバーする療養期間を続けて申請でき、手続きの流れも一度経験しているため、初回より短くなる傾向があります。一方で初回は、待期3日間が明けるのを待ち、給与が支払われていないことを勤務先に証明してもらい、医師にも意見書を書いてもらう、という「最初の一式」をそろえる必要があります。ここで記入漏れや添付書類の不足があると申請書が返戻(お返し)され、再提出後にあらためて審査期間がかかるため、初回ほど余裕を見ておくのが安心です。

協会けんぽと組合健保の違い

傷病手当金は健康保険の給付なので、どの健康保険に加入しているかで事務の流れが変わります。中小企業などが多く加入する協会けんぽは全国で共通の給付ルールで運営され、支給が決まれば受付から10営業日以内に支払われます。大企業などが持つ健康保険組合は独自に事務を行っており、締め・支払いのサイクルや必要書類が組合ごとに異なります。傷病手当金の支給要件や通算1年6か月という支給期間そのものは法律で共通ですが、スケジュール感は加入先で確認するのが確実です。加入先は健康保険証(資格確認書)や給与明細で分かります。制度全体は傷病手当金とは(基本)もあわせてどうぞ。

遅い・振り込まれないときの確認先

よくある質問

Q. いくら振り込まれますか?
A. 1日あたりは「支給開始日以前12か月間の各標準報酬月額を平均した額 ÷ 30 × 2/3」で計算されます。おおよその金額は傷病手当金の計算ツールで試算できます(概算・目安)。
Q. 何日分がまとめて振り込まれますか?
A. 一般的には賃金計算期間(給与の締め)ごとに1か月分をまとめて申請し、その分がまとめて支払われます。
Q. さかのぼって申請できますか?
A. 傷病手当金には時効(消滅時効)があり、労務不能であった日ごとにその翌日から2年です。過ぎた分は請求できなくなるため、早めの手続きが安心です。

1日あたり・1か月あたりの金額の目安は傷病手当金の計算ツールで1分で試算できます。制度の全体像は傷病手当金とは、退職後も受け取れるかは退職後の傷病手当金、申請書の書き方は傷病手当金の申請方法・申請書の書き方で解説しています。

本記事は一般的な制度と手続きの解説で、日数は概算・目安です(2026年7月時点。協会けんぽの公表内容に基づく)。実際の支給可否・支給日は、記入内容・添付書類・審査状況・お住まいの支部や加入する健康保険組合により異なります。個別の判断は加入先の窓口でご確認ください。
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参考にした一次情報