給料の「引かれるお金」がぜんぶわかる

最終更新: (2026年度の制度に対応)

社会保険料が高すぎる——その実感は、間違っていません

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給与明細を見て「引かれすぎでは?」と感じるのは自然なことです。実際、社会保険料の負担は長期的に重くなってきました。ただ、なぜ高いのかその見返りを知ると、少しだけ見え方が変わります。感情論ではなく、仕組みと数字で整理します。

結論:高いのは事実。でも「丸損」ではない

社会保険料が高いのは気のせいではなく、料率が長期的に上がってきた結果です。一方で、保険料の約半分は会社が負担しており、年金・医療・傷病手当といった見返りもあります。そして、働き方や控除の使い方で合法的に負担を調整できる余地もあります。まずは「高い理由」から見ていきましょう。

なぜ高い?——高齢化と、料率の歴史的な上昇

最大の理由は高齢化です。年金・医療・介護の給付が増え続け、それを支える保険料率が長期的に引き上げられてきました。厚生年金の保険料率は段階的に上がり2017年に18.3%で固定、健康保険料率や介護保険料率も上昇傾向にあります。社会保険料は「給与に対する割合(率)」で決まるため、給料が上がると負担額もそのまま増えるのも、重く感じる一因です。制度全体の説明は社会保険料とは?へ。

実は「半分は会社負担」——見えている額は一部

健康保険と厚生年金は労使折半(会社と本人で半分ずつ)が原則です。つまり明細に載っている保険料とほぼ同額を会社も別に払っています東京都・39歳以下・月給30万円のモデルで見ると、本人負担は月44,070円(健康保険14,775円+厚生年金27,450円+雇用保険1,500円+子ども・子育て拠出等を含む支援金相当345円)。これに対し会社は別途おおむね同程度を負担しており、制度に支払われている総額は本人負担の約2倍です。「痛いのは半分」——これは覚えておく価値があります。

※金額は当サイトの検証済み計算に基づく概算・目安(東京都・協会けんぽ・39歳以下・介護保険第2号非該当のモデル)。実際は保険者・年度・年齢・扶養状況で変わります。

見返りを可視化する——保険料は「掛け捨て」ではない

「今の自分には関係ない」と感じても、これらはいざというときの備えです。特に傷病手当金や障害年金は、民間保険で同等の保障を用意すると相応のコストがかかります。

今できる、合法的な対策

  1. 4〜6月の働き方を意識する — 社会保険料の基準となる標準報酬月額は、原則毎年4〜6月の給与で決まり、その年の9月から翌年8月まで適用されます。この時期に残業が集中すると保険料が上がりやすい点は知っておくと役立ちます(詳細は4〜6月と社会保険料の関係)
  2. iDeCo・所得控除を活用する — iDeCoの掛金や小規模企業共済等掛金は所得控除の対象で、社会保険料そのものは変わりませんが、所得税・住民税を軽くできます。手取りベースでの負担緩和につながります
  3. 扶養の範囲を最適化する — 配偶者やご家族の働き方を、社会保険の扶養の基準と照らして見直すと、世帯全体の保険料・税の効率が上がることがあります

いずれも制度の範囲内の工夫です。無理な報酬操作は避け、具体的な適用は勤務先・年金事務所・専門家にご確認ください。

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保険料を変えられない分、固定費を見直すという手も

社会保険料は自分では下げられませんが、毎月の固定費を下げれば手元に残るお金は確実に増えます。代表例が電気代——契約プランの切り替えだけで下がるケースがあります(比較・見積もりは無料)。

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よくある質問(FAQ)

Q. 社会保険料はなぜこんなに高い?
A. 高齢化で給付が増え、料率が長期的に上がってきたためです。厚生年金は2017年に18.3%で固定、健康保険・介護保険の料率も上昇傾向です。給与に対する割合で引かれるため、昇給すると負担額も増えます。
Q. 全額を自分で払っているの?
A. いいえ。健康保険・厚生年金は労使折半で、明細の額とほぼ同額を会社も負担しています。月給30万円(東京都・39歳以下)の本人負担は月44,070円で、会社もおおむね同程度を別に払っています。
Q. 合法的に抑える方法は?
A. 4〜6月の給与で保険料の基準が決まる点を意識する、iDeCoなどの所得控除で税負担を軽くする、扶養の範囲を最適化する、などがあります。詳細は勤務先や専門家に確認してください。

自分の月給だと社会保険料がいくら引かれるかは手取り計算ツールで確認できます。制度の全体像は社会保険料とは?、4〜6月の注意点は4〜6月と社会保険料もあわせてどうぞ。

本記事は一般的な制度の解説です(2026年7月時点)。金額はすべて特定条件のモデルに基づく概算・目安で、実際の保険料は保険者・年度・年齢・扶養状況などで異なります。対策の効果や適否も個人の状況により変わります。個別のご相談には対応していません。正確な取り扱いは勤務先・年金事務所・専門家へご確認ください。
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